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活動レポート

活動レポート

NPO法人NICE共催 講演会・ワークキャンプ

2005年05月21日 更新

【第1部 講演会&異業種交流会】

 

◎日 時:  2005年5月21日(土)  10:00~13:30
◎場 所: ギャラリーキムラ(熊本市)
◎参加費:  一般 1,000円  NEXTEP・NICE会員 500円
◎参加人数:  約30名

 

【第2部 ワークキャンプ】

 

◎日 時 : 5月21日(土) 15:00~ 5月22日(日) 14:00
◎場 所: 水源交流館(菊池市水源中学校跡地)
◎参加費: 一般 3,000円  NEXTEP・NICE会員 2,000円

 

◎プログラム:
▽5月21日(土)
15:00~ 水源交流館集合、グループワーク、
焚き火の会(フリー交流会)

 

▽5月22日(日)
研修・ワーク、その他 14:00 解散

 

◎参加者
約30名

 

 

 

◆NPO法人NICEとは
国際ワークキャンプを日本や東アジアで主催し、また世界中のワークキャンプ日本人を派遣しているNGOが、NICE(ナイス=日本国際ワークキャンプセンター)。
現在、開沢氏は国際ワークキャンプNICE組織の代表を努めている。
日本・アジアにはこの種の活動・団体がなかったため、1990年に海外のワークキャンプを経験した開沢氏ら7名の若者が結成したグループである。
現在会員は約1,000名(そのうち、学生・女性が各7割)、専従職員7名と大勢のボランティアメンバーで運営する。
日本で唯一、国連・CCIVSに加盟(2004年から代表就任)し、14カ国15団体が加盟するNVDA(アジア・ボランティア発展ネットワーク)の代表も務め、91カ国のNGOとのネットワークは、世界の国際ボランティア界でもトップクラスの広さを誇る。
日本・アジアでの国際ワークキャンプは12年間で283回開催、3,545人の国際ボランティアと数十万人の住民が参加した(昨年は56回開催、571人と住民1万人が参加)。また海外へは、12年間で72ヶ国に3,784人を派遣(昨年は583人)。それ以外にも、週末だけのミニ・ワークキャンプや、2ヶ月以上の中長期ボランティア、家庭や学校で苗を育てた分だけ、アジアの森づくりを基金から支援する「緑の里親プロジェクト」、こども売春を減らす為のブレスレット作り等、様々な活動を展開している。

 

NPO法人NICE ホームページ  http://nice1.gr.jp/

 

◎事後レポート

第1部 開澤さん講演会

 

■日本でのNICEの立上げ

 

「ワークキャンプとは地元の人と一緒になって、その土地の課題に取り組むこと、そのために世界中から若者が集まって、その地域の課題に対するプロジェクトを展開しているんです!」NICE代表(ユネスコNGOのCCIVS代表)の開澤さんは熱くこう語る。ワークキャンプとは85年程前にフランスを基点に広がった活動である。

 

もともと開沢さんが活動を始めたきっかけは20歳の大学時代、1年間休学して世界旅行した時にさかのぼる。その時にワークキャンプを知り、日本人でワークキャンプに参加した人を調べ、その人たちへワークキャンプ活動の呼掛けのため手紙を書いた。

 

その中で6人から返事が来て日本でNICEが結成されることとなった。
大学2年間で基盤をつくり、卒業と同時に本格的に活動開始となったが、最初はワークキャンプを開催することだけに専念していた。中には「こんなのワークキャンプじゃない!」とクレームを訴える参加者もいた。

 

■ワークキャンプの魅力

 

開沢さんはワークキャンプの魅力として下記の点を挙げている。

 

◎世界中から普段知り合えない人たちと友達になれる。
◎地域の人たちと触れ合う中で、参加者だけでなく地域の人たちも元気になれる。
◎一人でやるよりも大勢でやると、出来ることが増え仕事も楽しくなる。
◎違う角度から物事を見ることが出来る。
(例えば普段貧しいと思われている地域も、実際行ってみると時間、心、自然等の豊かさに気づくことがある)
◎受入れてくれた地元の人たちが、外から来た人たちの視点で物事を見直すことが出来、自分の仕事に誇りや責任をもてるようになる。

 

共に生きていくために支援活動には色々な形態がある。
お金を出すだけの支援の形もあるが、ワークキャンプを組み合わせた場合、現地での活動の手となる人材を確保することが出来、お金を出してボランティア活動に参加しておりシビアな目で判断することが出来るため、より有効な活動を展開出来るのである。

 

フィリピンでのエピソードであるが、セメントをこねるのが大変なため機械を使いたいと地元の人たちから声が出た。試しに機械を導入してみた。当初みんなこれは楽だと喜んでいた。3週間間後、再び彼らのところを訪問してみると機械を使っていなかったそうである。何故なのか彼らに聞いてみると「機械に合わせて仕事をしなければならないし、そのためゆとりが無くなり、前はきついと言いながらも楽しく自分たちのペースで仕事をしていたが、機械を使うと、その楽しさが感じられなくなるから」ということであった。

 

■NICE存続の秘訣とは

 

15年間NICEが続いている理由として、ニーズが多すぎてまだまだ企画者側が対応出来ていない状況にあるという。また企業と違い無理に借金することなくローリスク、ローリターンで自立した組織形成が出来ていること。その中でコスト削減策として学生の力をうまく利用していること。学生側も社会貢献の実感が持って活動しており、風通しも良いことを挙げている。

 

開澤さんはもっと地球に根付いた活動が出来たらと考える。そのためにも自分がどれだけ出来るか線を引かず、理想を掲げながら現実的に着実に活動を行っているのである。「やってみないことには始まらない!考えすぎてもしょうがない!共に頑張っていきましょう!」開澤さんは講演でそう語った。

 

第2部 ワークキャンプ研修

 

行き掛けNEXTEPの畑を急きょ案内したりと、定刻より多少遅れての開始となった。研修会場は、菊池の中学校跡地「水源交流館」であり。管理人は元NICE事務局長を努めてた小林さん(以下こばちゃん)である。環境的に自然豊かなとても良い場所であった。

 

まず、オリエンテーションで施設説明の後、アイスブレーキングで班分け行い2班に分かれ多少サバイバル的な夕飯の食材調達をおこなった。

 

食材はあらかじめこばちゃんより手回ししてある「雉肉」の調達と、「走る豚肉」の調達と決められていたが、途中、自然のものや、近所の人へも積極的に働き掛け、何でも調達可能であれば調達して可との指令であった。

 

雉肉、豚肉の他、自然の恵み(野イチゴやいろんな雑草)も道端で調達し、近所の人たちがケール(青汁の素の葉)を収穫しており、収穫を手伝いケールもゲットした。もちろん調理は自分たちで行い、先ほどのケールで青汁を作ったのは言うまでもなく、ケールの天ぷら、雑草の天ぷら等、オリジナル料理のオンパレードとなった。

 

手づくりの夕食に舌鼓を打ち、自己紹介をしながらの楽しいひと時を過ごした。

 

夕食が終わると焚き火を囲んでのレクレーションタイム「焚き火の会」が行われた。開澤さんにレクリーダーとして仕切ってもらい。ダンスあり、ゲームありと楽しい宴が深夜まで続いた。

 

翌朝、あいにくの雨となったため、企画してあった野外活動も一部とりやめ、みんなでハウス内のイチゴの刈取り作業を行った。

 

摘み残しのイチゴは食べ放題であり、地元の人と一緒に作業で汗を流し、甘くておいしいイチゴでお腹を満たしながら、みんな喜んで作業を行っていた。

 

昼食は、地元の人の真心のこもった手作り料理を頂いた。地元の人へイチゴのワークを体験し、思ったこと、感じたことを発表した。 心のこもった農作業の現場を肌で感じ、改めて農業現場の大変さ、有難さを認識した。

 

一泊二日の研修もあっと言う間に終わり、最後にみんなの満足度合いの評定を確認した後、感想発表を行いまとめの会を終えた。

 

みんなで記念撮影を行い解散となり、各自これからの活動の新たな第一歩を踏出して行った。

 

「これを機に交流が広がっていき、有意義な活動の輪が、どこまでも永遠に広がって行くことを期待したい」そんな思いのもてた2日間であった。

 

(文:欽パパ、写真:荒木真吾)

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