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園芸療法に関する勉強会

2005年06月25日 更新

◎日 時:  2005年6月25日(土)16:00~17:30
◎場 所:  NPO法人園芸療法トレーニングセンター

(熊本県上益城郡益城町)
◎参加費:  会員300円 (非会員500円)
◎定 員:  10名

 

◎事後レポート

 

《園芸療法とは》

 

園芸福祉、園芸セラピー、ホーティカルチュアルセラピーとも呼ばれる。大きく分けて?リハビリ?自立・自活?レクリエーションと3つの目的がある。?リハビリは、治療を目的。病院で行われるリハビリは監視されながらの訓練というイメージに対し園芸療法は、園芸という意識の中での作業。作業を通して機能訓練が担える。?自立・自活は、仕事として活動。治療・リハビリに注目されがちだが、障害をもつ人たちが社会の中で生きていくために作業などを学ぶ。仕事ができる場であり仕事として活用できる。?レクリエーションは、重度の障害のある人たちに対しては、無理矢理自立を目的とするのではなく余暇・時間を有意義に使う場として活用。(例えば、老健施設などでは季節や時間の感覚をつかみにくい。園芸を通して1日のリズム・時間を感じ認識していく。季節感のある植物の栽培・何時に水をやるなどによって)
このように園芸療法は、対象の必要とするもの・目的は何かを明確にしアプローチする活動ということを学んだ。

 

《園芸療法での“対象者”“指導者”“植物”》

 

対象者:障害には個人差がある。精神・知的・身体といった分け方ではなく、個人に対してアプローチ。
指導者:~指導者・セラピストに必要なもの~
園芸知識(全ての植物を把握するのは困難。得意分野で。特徴のある活動を。)
医療・福祉(ある程度の身体機能の理解。障害者へのアプローチ方法・禁忌事項の把握)
植物:植物には様々な種類があり、それぞれの特徴がある。

 

・野菜:収穫の楽しみなど、作業する目的が明確。畑だけではなく、プランターなどを利用することで施設内でも栽培可能。
・一年草:季節感を味わえる。生命のサイクル(成長し枯れ、種を残し来年につながる)
・観葉植物:室内に飾れる。
・サボテン、多肉植物:水をあまりかけなくて良い。管理し易い。手の感覚を刺激する。
・ハーブ:香りを楽しむ。臭覚は最後まで残っている。高齢者に思い出を蘇らせる。

 

*毒素のある植物(スイセン・スズランなどの球根類)に注意…認知障害者の誤飲誤食ゼラニウムなどは、アレルギーのある人や皮膚の弱い人は注意 ⇒対象をみて選択

 

《園芸を通して五感を刺激 体験を通した教育》

 

植物を育てていく中で、土を触る・植物の色を見る・匂いを嗅ぐ・食べる・風の音を聞くなど、自然を楽しみながら五感を養うことができる。また、作業を通して、座ったり立ったり歩くことで作業訓練の場も担っている。作業の中で、数字を使うことで算数を学んだり、植物や用具の名まえや使用方法をおぼえるなど社会で生きていくための学習にもつながっている。

 

園芸療法の最大の目的は、障害を持った人たちが自分たちで植物を管理していくこと。自分たちの手で育てていくという責任感・役割を見出すこと。自分たちの活動の場があり、周りから認められる事で自分たちに誇りを持つことができる。

 

《終わりに》

 

本田さんの勉強会を通して、“障害をもった方に、健常者と同じチャンスが与えられているのか?”というメッセージがとても印象に残りました。障害があるから無理をさせられないという考えがチャンスを奪ってしまっている。失敗しても当たり前。失敗しないために周りは何ができるのかを考えることが大切。ということに気付かされました。今後のフィールド活動にも活かしていけたら・・・と思いました。

 

 

(文: 田代朋子 )

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