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活動レポート

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不登校児サポート活動勉強会

2006年07月09日 更新

◎講 師: 宮津美光(NPO法人シティエンジェルス代表)
◎日 時: 2006年7月9日(日) 14:00~15:30
◎場 所: 熊本市中央公民館
◎参加人数: 21名

 

◎事後レポート

 

◆内容◆
宮津さんは主に非行に関わる少年たちの自立支援に携われ、学校のPTA役員等もされ子供たちに広く深く関わられている方である。今回は自らのエピソードを踏まえ、子供たちとの関わり合い方についてお話しを聞いた。
宮津さんは中学のPTA役員時に週一回は学校へ行って、子供たちとの触れ合いの場を積極的につくっていたそうである。「体罰や叱るだけでなく中学生は特に話し合うことが大事」と授業に参加しない子達をつかまえては、こっそり近所のお店でジュースを買い一緒に飲みながら子供たちの将来の夢を聞いたりした。

 

中には、将来に絶望してか将来の夢を「銀行強盗」と答える子もいれば、「ロック歌手」と答える子もいる。そこで否定するだけではなく「なぜなんだ」、「どうしてなんだ」と掘り下げて聞いてみる。可能性のある夢なら可能な限り応援してあげる。そんな将来の夢を親身に聞いてくれる大人に子供たちは自然と心開いていくのだろう。
宮津さんにとって自立支援活動の第一歩、それは元暴走族の子達の洗車のバイト(洗車クラブ)だったそうだ。仕事もせずフラフラしている彼らに興味のある車に関する仕事をさせてみる。スタンド勤務経験を持つベテランを指導者に迎え、極力水を使わずエコロジーでしかも綺麗に洗えるプロなみの技術を身に付けさせた。1回500円と安価な価格で需要者も供給する側もかなりのプラス要素を含んだ形態であった。これで何とか子供たちを立ち直らせたい宮津さんの必死の思いの中、軌道に乗せるまでには相当な困難を伴ったようである。しかしそういった活動の甲斐あってか、その中のメンバーの一人は現在ビルの清掃業員として働いているそうである。
最近の学校の現場では授業を飛び出す子も少なくないようであり、こんな取組みもされていたそうだ。
授業抜け出してくる子を待ち構えてはボランティア(交通安全用の看板づくり)の勧誘用のチラシを渡すそうである。中には何度も飛び出し何枚もチラシをもらう子もいるとか。その内しぶしぶながらもチラシを持って宮津さんを訪ねてくると、子供の「弱点」(?)を見つけては川遊び、魚釣り(川原での焼きそば付き)に誘い出し、しっかりと子供の心をつかまれるようである。大概の子は宮津さんの川遊びの話しには興味を示し、手放しで飛びついて来るそうである。身近な「おっちゃん」の立場で接する宮津さんの姿に多くの子が惹かれるのもうなずける。
現在、いろんな意味で救いを求めている子供たちは少なくないようだ。しかしその反面、周りの大人たちは面倒な事には関わろうとしない。宮津さんは、こう話す「子供は信じて認めてあげると変わるんですよ。周りの大人はもっと認める努力をすべきだと思います」。以前教育の現場でこんなことがあったそうだ。授業中に隣りの子に邪魔をした子がいた。先生は「邪魔をするんじゃない!」と叱ったそうだ。そして、その子は邪魔してないと抵抗したところ、先生は思わず「お前の存在自体が邪魔なんだ!」と言ったそうである。
これは、教育の現場ならずとも普段の生活の場においても決して子供に言うべきことではないと思う。
周りの大人の一言で救われる子もいれば、ひどく傷つく子もいる。
宮津さんのように自分の子だけでなく、周りの子へも継続的に根気よく愛情を持って接する大人が増えていけば、もっと明るく住みよい地域づくりが出来ていくのだろう。
自分も今後、宮津さんのような「おっちゃん」に少しでも近づけるよう頑張りたい。そう感じた講演内容であった。

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