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熊本あかいはな教室 第1回目 午後

2006年08月20日 更新

◎講 師: 塚原成幸(日本クリニクラウン協会事務局長)
◎日 時: 2006年8月20日(日) 13:30~16:30
◎場 所: 熊本市こども文化会館
◎参加人数: 32名

 

◎事後レポート
◆内容◆
講師はもう皆さんご存知の臨床道化師の塚原成幸さん。午後の部は医療・福祉関係者向けであるということで、その関係者36名の方が参加。
椅子を円状に並べてみんな好きなところに座った。
各々を見ると、知らない人もいるし、みんなの顔が見渡せるようになっていたためか、なにか表情も硬い感じ。緊張感の漂う雰囲気。
そんな中、塚原さんのオリエンテーションからはじまった。この道化教室で学べることは、「クラウニケーション」といって、人の中にある道化性を引き出しながら人とのかかわり合い、意思伝達を円滑にしていこうとする、という新しコミュニケーションの方法。それだけではない自分を遊び、自分を解放して笑顔で楽しむことで「クラウンシンキング」(道化的思考、発想)が身につく。そしてそれが前向きな生き方へとつながる。なんてすばらしい!
感動のオリエンテーションが終わり内容へと移った。
さーて、どんなことするのかな?ワクワクしながら待っていると、「はい!では皆で大きな円を作って軽い体操から始めましょう!」ミッキーマウスの音楽にあわせて軽く体操から始まった。
わーなんか幼稚園のころのお遊戯みたいだ!懐かしいような感覚が蘇った。大人になってから、しかもみんなの前で可愛らしい体操はしないので緊張するし、恥ずかしい気持ちになる。でもこれがみんながすればできてしまう、しかもやってると楽しくなるのが不思議!子どもの頃に帰るというか、はしゃいで楽しむという感覚。忘れていた感覚を思い出し、なんか楽しい気分になってきた。
そして次から次へと身体を使った遊びを通じてのコミュニケーション方法を塚原さんの指導で体感。中からいくつかの遊びを紹介する。

 
目(愛:アイ)コンタクトで拍手を運搬。
渡したい人を見て気持ちを込めて拍手を渡す。受け取った人は大事に運んで次に渡したい人を見て拍手。拍手を伝達するものとするならば、気持ちを込めて目を見て相手に伝達できるようにすることの大切さを学んだ。そして遠くにいる受け取り人は、自分にきたと思って拍手するが、同時に隣の人も受け取ったと思い拍手する。積極的な人は自分だと思うが、消極的な人は、いや自分じゃないかもって迷ったりする。性格も見えて面白い。
ジャンプしてジャンプ。
皆で手をつなぎ円になり、1人がジャンプしたらそれをみてみんなジャンプする。それを誰が先にジャンプしても良いどんどん続けてジャンプする。はじめは目を開けたままジャンプする。ジャンプする人を見逃さないようにみんなあわててジャンプする。次々ジャンプ。結構そろってない感じ。次に目を瞑って耳でジャンプの音を聞いてジャンプする。これが目を瞑っているときのほうがジャンプがそろっているというのだから驚きだ!視覚だけでなく、聴覚を使うことでも気持ちを一体にさせることが出来るということの発見だった。
目を瞑り動く
目を瞑って手と足を使って動き回る。ものすごく怖い。人や壁にぶつかりはしないか、つまずいてこけてしまわないだろうか、人とすれ違うときの空気にもものすごく敏感になってゆっくりっゆっくり動いた。いつもは目から入ってくる情報だけに気をとられすぎていて、皮膚や耳からの情報には敏感にならない。普段いかに視覚に頼って行動しているかがわかった。感覚を養う必要性を学んだ。
手・足裏・お尻にタッチ!
2人1組になり片方がいろんなところに手を出すので出したほうへもう片方がタッチする。それを足裏とお尻で行った。さあ、相手がどこに手を出すのか読んで「すっ」とタッチ!右、左、上、下、斜め、いろんなところへ動く。足も動かして、足裏同士でタッチ!お尻もお尻同士でタッチ!相手にどれだけ早く、気持ちを読んであわせられるか。相手に合わせることはコミュニケーションを円滑にする1つの方法でもある。どんどん合わせましょう!
背中合わせで起立
背中合わせで座る。背中を合わせたまま二人で立つというやり方。お互いのコアの部分を背中で感じ取ってハイ!今!ほーら立てたでしょ。掛け声も出さないで行うため、本当の意味で二人の意気が合っていないと立つことが出来ない。息を合わせ(相手の気持ちに添う)協力しあうことで達成することができるということを身体を通じて学ぶことが出来た。
お辞儀と握手
コメディを使ったもの。2人1組になり初めて会った者同志というシチュエーションで、挨拶を交わす。しかし、片方はお辞儀で挨拶、もう片方は握手で挨拶しようとするので意気は合わない。それをお互いが合わせようとする為交互にお辞儀と握手が繰り返される。お互いお辞儀したり、握手したりついあわせてしまう。あってることが普通なので、逆にあわせない状況を作ることがいかに難しいかということと、あわせないことでうまくいくコメディを使ったコミュニケーション方法もあるということを学んだ。
画用紙に色を塗る
5人1組になり、画用紙にクレヨンで色を塗る。はじめに好きなクレヨンを競争でゲットした。好きなクレヨンを取れた人もいるし、取れなかった人もいる。次に、画用紙に好きなように色を塗る。これも競争でどんな塗り方でもいいから自由に1枚の画用紙全部を使うようにということだった。よーいドン!で色を塗る。自分の画用紙だぞ!っと全体に色を塗る人、自分の塗る範囲だけ部分的に塗る人、何でも良いから塗ってしまえーっとぐるぐる塗ってしまう人。いろんな塗り方の画用紙ができた。結果を見ると面白い。ちゃんと役割分担できているグループもあれば、我先にと率先している人ばかりが揃ってるグループ、控え目な人や、自分の居場所確保できる人などなど、様々な性格がそこに現れていること。見た目と内面の違いも感じることができる。
以上は内容の一部である。他にも、風船遊びや、ハンカチを取り合ったりなどなど、いろんな遊びをすることでコミュニケーションを身体で学ぶことが出来た。
気づくとはじめに漂っていた緊張感も無く、みんなも硬い表情から楽しそうな、柔らかい表情へと変わっていた。遊びを通じて知らなかった人とのコミュニケーションが生まれ各々の中の緊張がときほぐされたと同時に1つの大きな仲間意識が出来上がったからなのかな。
見ると楽しい遊びだけど、1つ1つの行動がすべてコミュニケーションに必要な大事な部分につながっていて意味のある遊びだった。意外とわかっていない自分自身の発見や、家庭や、職場での自分の行動を思い返す良い機会だった。ちょっと驚いたことがある、はじめに円をみんなで作ったときは、きれいな円ではなかったが、最後に円を作ったときにきれいな円が自然にできていたこと。塚原さんは、「気持ちが一体になった結果こういう円が自然とできるんです。」コミュニケーションをとるときに必要なこと、お互いの気持ちが一体となること、一体となれば良いコミュニケーションが生まれること、ここにつながっているんだなと気づかされた。
医療や福祉の現場でも様々な人々との関わりがたくさんある。患者さん、家族、一緒に働いている職場のスタッフは、通常でも、つらい状況に出くわすことが多い。だからこそクラウニケーション、クラウンシンキングはより必要なのではないだろうか。
まだ1回目なのにこんなにたくさんの発見や気づきがあった。次回が待ち遠しい。

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