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訪問看護見学後のレポート4

2010年03月23日 更新

◎日 時: 2010年3月12日
◎参加者: 看護学校非常勤講師

 

<見学を終えて感じた事>

 

現在、小児の訪問看護を実践している訪問看護ステーションの数は、まだ少ない。小児の在宅の領域は、まだ途上にあると言っても過言ではないと考える。そのような中、身近なところで、小児専門訪問看護ステーションが開設されていることに、正直びっくりしたのが第一印象だった。
〈訪問に同行させて頂き感じた事〉
お母さん方の表情が豊かであること、自分の感情を素直に表出していることを感じた。貴ステーションの訪問看護師の方々との信頼関係の構築が、しっかりなされていることがよく分かった。開設して半年の関わりの中で、信頼を得られる事は、小児を専門とする看護師ならではだと思う。
また、子どもと母親との関係も良好で、しっかり愛着形成がなされていると感じた。乳児期に母子関係がうまく築けるようにサポートされたご家族・医療従事者の方々の存在があったのではと考える。
子どもは本来、家族と共に生活し、地域社会の中で育つことがあたりまえの権利として保証されるべきである。病院の看護師は、家族が在宅への意思決定を支えるように関わる事が必要ではないかと思う。
訪問看護師は、家族が在宅での療育を維持できるように、小児と家族への身体面・精神面・社会面での支援が求められていると痛感した。それらの課題に対し、見事に立ち向かっている貴ステーションの活動に心動かされ、もっと小児専門看護ステーションが増えていくことが重要だと思う。そのためには、貴ステーションのような活動が広く啓蒙されることが必要で、普及・育成・強化と小児の在宅看護が発展していくことが強く求められると感じた。
ここでの見学を終え、在宅で療育をしている子どもさんとご家族のお役に少しでも立てることはないか真剣に考えたいと思う。

 

<小児専門の訪問看護の必要性と課題について>

 

私は、14年前にNICUに勤務していた時から、退院した小児の地域・家庭の場に支援体制がないことを痛感していた。痛感しながらも毎日の業務に追われ、送り出していた。今思えば、なんと厳しい環境に放り出したのだろうと思っている。
近年、小児医療の進歩により、重い健康問題をもつ子どもの命が救われている。その反面、急性期を過ぎたあとも健康問題や障がいを残し、長期にわたって高度な医療を必要とする子どもが増えている。持ち運び可能で操作が簡便な新しい医療機器が開発されたことにより、在宅で医療的ケアを受けながら日常生活を過ごせるようになった。先ほども述べたが、子どもは本来家庭で養育され、学校や地域活動に参加しながら成長発達を遂げていく存在である。『子どもの権利条約』には、“児童が、その人格の完全なかつ調和のとれた発達のために、家庭環境の下で幸福、愛情及び理解のある雰囲気の中で成長すべきである”と謳われている。
健康問題を抱えた小児も同様で、家族と共に生活し、地域社会の中で育つことがあたりまえの権利として保証されるべきである。そのためには、小児の在宅看護を扱う訪問看護ステーションが増えていくことが急務であるが、小児専門訪問看護ステーションの確立・普及、また小児の在宅の領域の教育・研究、関係職種との連携も同時に重要であると考える。

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