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活動レポート

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2月21日 不登校児サポート勉強会

2010年03月24日 更新

今回の不登校児サポート勉強会は、いつもと角度を変え当事者側の視点から、不登校経験者本人、及びお子さんが不登校を経験されたお母様に、実体験・それに基づくお考えなどをお話頂きました。非情にセンシティブなお話にもかかわらず、堂々と明るくお話頂き、ともすればネガティブに陥る可能性のあった勉強会でしたが非情に前向きな会を持つことが出来たと振り返っています。

 

勉強会には、臨床心理士さん、相談員さん、公立高校の先生、通信教育校の方、長年不登校児サポートをされている方、学生さん等、様々な方が参加されました。不登校問題は、もはや多様化し、家族や学校だけでは解決への方策を見いだせなくなってきているとも言われています。地域全体で連携しながら取り組み、学校・家庭・病院・NPO・行政等、みんなで子どもたちを見守っていくという環境作りができれば良いのだろうと考えその為に私たちも活動を続けています。その為にはまず多くの人が実態を知ることが大切で、今回の勉強会はその場として良い手段だったのではないでしょうか。実際に勉強会へ来場された先生からは「今高校での不登校問題は深刻で学校の教師の力量の範囲を超えている時代だと思う。これからはNEXTEPのようなサポート機関と県立高校が連携しないといけないと思う。特別支援コーディネートを立ち上げているけど不十分。子ども達が自分の社会性や自己の在り方を再構築するためにも是非意見を聞きたいです。・・・(以下省略)」というようなお声も頂いています。

 

さて、今回お話頂いた熊本市議会議員 田中あつおさんには、主に?そもそものきっかけ、?なぜ立ち直れたのか?、?現在の思い、について語って頂きました。幼稚園の頃から集団行動にある横並び的な行動・組織への疑問が原因で足が運ばなくなり、中学校まで続いたその波をネガティブに受け止めずに済んだのは、あつおさん自身の価値観の全てを肯定して下さったご両親あってこそだったと話されました。そして、その影には教師の能力・不登校児に対してどれだけ大きな思いが注げるかが大きなファクターになると。また、地域環境にも恵まれたため孤独にならずに済んでいたと。高校ではほぼ皆勤賞で大学へと進まれ、教育界をどうにかしなければとの思いから熊本市議になられ、現在は、保護者の声を教育委員会へ、一般質問、読み聞かせボランティアなど、政治家としての活動も盛んに行われています。

 

次に、お子さんが不登校を経験された坂田さんには、主に?お二人のお嬢様の不登校の過程、?ご自身の思い・ご家族(ご主人)の理解、?現在のご家庭についてお話頂きました。学校が大好きで友人にも恵まれていたお嬢さんの正義感の強さが、きっかけの一つだったというお話は、異なる事柄についてはいくらでも私たちの身にも起こりえる事だと思うと身震いがしました。まさか、我が子が不登校に!父親の理解、医師島津との出会い、そして何より親子で前向きに取り組んでこられた結果、今では人前で話をされるまでになられていて、人生の経験全てを見方につけてたくましく育ち羽ばたいていらっしゃる姿に、その言葉が重く心に響き、涙が止まりませんでした。

 

また、田中さんも坂田さんのお子さんも共に、農業体験を通して、感謝の気持ちや人に何かをして喜んで貰える喜びを覚えたとおしゃっていたのも印象的でした。新しい場所で自分が変わる、自分を変えるということは大切なこと。その子の環境を整えることは重要なことの一つだと再確認致しました。

 

現在これらの問題の中で、重要なのは、家庭や学校(組織)それぞれの機関で機能不全が起こっている状態にあるということで、例えば学校の中であれば、先生がきちんと機能する仕組みが出来れば良いのではないでしょうか。今回お話頂いた二家族は、家庭機能が満たされていましたが、家庭が崩壊し、機能不全がおこっているご家庭も少なくはなく、親が責任を取れないという事情もおこっているのではないでしょうか。そのような時、個々の家庭の事情だからと突き放すわけではなくて、私たち周囲の人間に何か出来ることがあれば、そのような場所や連携を作っていければと私たちは考えています。
まだまだ小規模な活動ですが、これからも地道に善処し続けて参ります。(山西)

 

◎日 時: 平成22年2月21日(日)13:00-15:30
◎場 所: 合志市中央公民館 第1研修室(合志市総合センター“ヴィーブル”内)
◎参加人数

NEXTEPの活動にご支援いただいている特別協賛各社