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活動レポート

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10月9日「被災地支援の活動報告~新しい在宅ケアの提案」

2011年11月04日 更新

<特別講演会>

◎日 時: 平成23年10月9日(日)14:00~15:30
◎参加者: 35名

 

◎事後レポート

 

10月9日全国ボランティアナースの会「キャンナス」の代表を努められている菅原由美氏を講師にお招きし、「被災地支援の活動報告」というテーマで講演をしていただきました。私自身震災後、何かできることはないかと募金など間接的な関わりを行ってきました。しかし、実際の現場はどのような状況であったのか、また半年以上たった今、遠い熊本の地にいる私に今なにができるのかを学べる素晴らしい講演でした。

 

まず、先生の自己紹介から話しがスタートしました。先生にとって、阪神大震災が1つのターニングポイントとなったそうです。当時、TVで震災の事を知り「私が行かなければ」という思いで災害現場に飛び込み、目にした光景や、体験した経験がキャンナス立ち上げの大きな原動力となったということでした。現在キャンナスは全国に展開されていますが、そのキャンナスの運営にあたって、本部や代表に対する報告義務は全くないそうです。また、我慢はいい結果を生まない!!という考えのもと、それぞれのやりたい事を、それぞれの施設で話し合って賛同が得られれば、その施設独自のやり方をされているそうです。菅原代表が「私は代表というだけで実は施設ごとで何が行われているか詳しくは知らないんですよ」と笑顔で言われていたのが印象的でした。そのようにお互いを信頼し尊重し合える関係だからこそ、全国49ヶ所までの拡大に繋がっていると感じました。
そんな中、3月11日に発生した東日本大震災。発生直後に現場に行くことが当たり前と、数名で気仙沼に入り、2年間は最低でも携わっていくと決意されたそうです。またキャンナスの代表として、今回の震災の時はボランティアを希望した看護師など、すべてを受け入れ、全員に代表として唯一約束させた事が、「すべて自己責任・自己決定で行う事」・「自分に恥じない行動を行う事」の2つだったそうです。
実際の現場は、土足の禁止から始まり、トイレを中心とした衛生面の整備・物資の確保や配給・情報網の整備など医療的ケアはほとんどない状況だったそうです。「環境整備に始まり、環境整備を現在も行っている状況」で、実際2000名近い非難所の人々を、数名のスタッフで同じ方向にむけるのは、災害後の混乱した中では、容易ではなかったことが伝わってきました。しかし、困難な状況の中でも、「そばに寄り添うこと」「継続する」ということが一番重要なことだと感じました。半年以上が経過した現在、問題となっていることは、心のケアの面であり、アルコールやギャンブル中毒に陥る人が急増している現状にあるそうです。
今、震災に関する報道はほとんど目にすることはなく、どこか遠い昔のことのように感じてしまいがちですが、決して無関心にならず、現状とこれからの復興について1人1人が考え、思いを巡らすことが今、私たちにできることなのです。今回の講演を聞いて、私が一番心に残った言葉を紹介します。「やれない理由を1つ考えようが100つ考えようが意味がない。考える暇があったら まずやってみることが大切。できることをできる範囲でなんでもやれば、難しいことはなにもない」

 

(町田)

 

講演会を通し、菅原さんを始め総スタッフさんの出来ることを精一杯されて被災地支援をされている姿に、人の可能性は予想を超える力や、地域の方々やスタッフさんの思い合う心をとても感じました。同時に被災地支援の現状は本当に厳しいものであること、沢山の爪跡を残しているのだと分かりました。菅原さんの活動の話の中で、一番考えさせられたのは、出来ないと思うのではなくどうにか発想を変えて出来る方法を考えていくということです。その考えがあれば進み続けられると思いました。来年から私も医療職につきますが、どんなときでも出来る方法を前向きに考え続けられる人になりたいと思いました。そうすれば誰かひとりでも問題の解決の入口を見つけようとすればそこに意味があり、希望を持てると感じました。菅原さんはとても素敵な生きがいを持ち活動されていました。講演会におこし頂き本当にありがとうございました。

 

(野村)

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