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活動レポート

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7月8日 『若者だからこそ、今できることがある!』渡辺一馬氏トークライブ

2012年10月03日 更新

◎日 時: 平成24年7月8日(日) 19:00-20:30(18:30 開場)
◎場 所: 熊本県民交流館パレア 第1会議室
◎参加者: 70名
◎対 象: 熊本県内の大学生及び専門学校生及び20代社会人
◎主 催: NPO法人NEXTEP/くまもと県民交流館/一般社団法人フミダス/株式会社ディカーナ/NPO法人ドットジェイピー熊本支部
※平成24年度熊本県新しい公共支援事業「新しい公共の場づくりのためのモデル事業」熊本若手NPO活動者育成プロジェクト

 

<レポート>

「目の前の課題に、私が取り組む」
2012年7月8日、パレア第1会議室にて、一般社団法人ワカツク代表理事、渡辺一馬さんのトークライブを開催しました。渡辺さんが最後におっしゃったメッセージは、「目の前の課題に、私が取り組む」というものでした。大学時代から挑戦を続け、東日本大震災を経験し、さらに活躍を続ける渡辺さんだからこそ、その言葉には重みがあり、日常に活かしていきたいと思う言葉でした。トークライブの様子をいくつかご紹介します。

 

「世界中のこどもたちを笑わせたい・・・」

渡辺さんが何のために頑張っているのか。その活躍の原体験は9歳の時でした。アメリカのホームドラマでクリスマス、おもちゃに囲まれるこどもの姿、一方、チャンネルを変えれば途上国の様子、貧困にあえぎながら必死に生きるこどもたちの姿。そのギャップを目の当たりにしながら、「世界中のこどもたちを笑わせたい」そんな思いを抱いた事だそうです。

そして、もうひとつ、渡辺さの今の活躍の基礎となったことは、大学時代のある出会い。その出会いは、渡辺さんが入学した、県立宮城大学の初代学長、野田一夫氏です。入学式の学長のあいさつは衝撃的で、「学ぶものが無くなったら退学しなさい。退学した人の方が偉くなっているぞ」という内容。また、その後の学生生活では、当時新設校であったため、サークルも、学園祭も何も無いことについて、野田学長に直談判したところ、「自分たちで問題解決をしてみなさい。それが高等教育を受ける者の義務だ」との言葉が返ってきたこと。そこで自ら、サークル活動を行うためのルールをゼロから作り、学園祭を立ち上げ、学生会を組織。必要なものは、自分の手で作り上げて行ったそうです。

「自分たちで問題解決をする」の実践の積み重ねが、今の活躍を形作っているのだと感じました。そして学生時代にもう一つ、起業サークル「デュナミス」を立ち上げます。このデュナミスの事業が、後の一般社団法人ワカツクに繋がっていくことになります。

 

与えれば与えるほどチカラを失っていく。何もしないという支援もある

渡辺さんが場内の参加者へ向けて「東日本大震災、死者・行方不明者の数は?」と、問いかけるシーンがありました。私も考えましたが、記憶は既にあいまいなものでした。東日本大震災から1年と数カ月。■死者・行方不明者2万人。■避難生活者 35万人。■全半壊家屋 40万戸(一部損壊約71万個)。■失業者・休業者20万人以上。東北に残った爪後は大きなものです。そんな中、九州にいる私たちは、どう東北と関わっていけばいいのか、支援していくと良いのかは、個人的にもよく考えるテーマでした。このことについて、渡辺さんから印象的な話がありました。それが、「何もしないという支援がある」というものでした。

 

つまり、何かを与えれば、与えるほどに、人は“もらえる”ことを当り前だと思い、自分からは何もしなくなってしまうという話。場合によっては、支援するということが、相手の力を奪ってしまうということもある。という話でした。もちろん、本当に必要な支援はあると思いますが、一方で、このことを意識しておかなければ、被災した方の力を奪うことも起こりえるということです。

 

最後に、渡辺さんが伝えたメッセージ、「目の前の課題に、私が取り組む」ということは、どういうことでしょうか。渡辺さんは、東北に生きてきて、東北のためになることをしたいと願い、活動を続けています。つまり、私たちが熊本に住んでいるのであれば、まず第一に自分たちの住む熊本を良くしていくことを、第一にやるべきではないか。という考え方だと思います。何もしないで、目の前の課題に対して不平不満を言っていても始まりません。その課題の当事者として、“私が”取り組むことが重要だという考え方です。トークライブで得たたくさんの気づきを意識し、実践を大切にしたいと思います。本当にありがとうございました。

 

(佐々木)

NEXTEPの活動にご支援いただいている特別協賛各社