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訪問看護見学後のレポート15

2013年01月09日 更新

◎日 時: 2012年12月25日
◎参加者 : 病院看護師

 

<見学を終えて感じた事>

今回、見学実習をステップ♪キッズさんに快くお引き受け頂きました。見学実習の目的は、在宅で生活する子どもと家族に対して、訪問看護で実際に行っているケア内容を含め、ステーションと他施設・他職種とどのように関わっているかを知ることでした。

 

まずは、実際に訪問に行く前に、スタッフの方は、前回訪問した際の子どもと家族の状態の報告等がなされ、1日のスケジュール調整がなされていました。また、利用者の情報として、個々のカルテの中には、出生時の状況から病院に入院中の情報、退院前のカンファレンスの計画と内容、家族背景と住居の見取り図や、ケアプランが事細かに記載されていました。ケアプランの中には、入浴の際の詳細なケア方法が個別性に合わせて記載されていました。

 

今回は、1日の見学実習で、3件の自宅訪問に同行させていただきました。

 

A君3歳、24時間人工呼吸器の装着が必要な超重症児であり、両親・祖父母で生活していました。看護師2名での訪問でした。実際に行っているケアとしては、バイタル測定、呼吸器の管理・沐浴・家族の体調管理等が行われていました。入浴時には、ヘルパーも介入し、入浴準備・温度調整・片付け等はヘルパーが行い、ケアは看護師が行うなどの役割分担がなされていました。その際、祖父母もケアに参加し、母は外出する時間が設けられていました。訪問時のA君と家族の表情は明るく、気持ちもリラックスしているという印象でした。ケア中には、お母様も楽しそうに会話していました。

 

1歳2ヶ月のBちゃんは、人工呼吸器装着と胃瘻管理が必要でした。Bちゃんは、3人の同胞と両親と生活していました。まだ幼い同胞がいる家族に対して、保育園の送り迎えの時間を配慮しながら、訪問時間も調整されていました。訪問は、看護師2名で行われていました。前日に40度の発熱があったということで、Bちゃん主治医の病院の医師に訪問前に電話連絡をし、インフルエンザの検査をすることになりました。キーパーソンである、父は、体調不良を訴えられていました。Bちゃんの実際のケアとして、バイタル測定、気切ケア・人工呼吸器管理、清潔ケアが主でした。分泌物が多く、呼吸理学療法をしながら、喀痰を促す必要がありました。発熱の為、心拍数も多く、ケアをしながらSpO2も不安定になり、アンビューでの加圧が必要な状態でした。同胞は訪問を楽しんでいる様子が伺え、ケア中もBちゃんの側に寄って来ました。同胞とも会話しながら、ケアを一緒に手伝ってもらうシーンもありました。訪問の際に行ったインフルエンザの検査は陰性だったので、抗生剤の内服が始まりました。父の「いつもより心拍数が高くてね。心拍数が高い位だったら、心配ないけど、SpO2 のベースが低くなると心配になるよね。」この発言から、父がBちゃんをどのように看ているか伺えました。「痰をしっかり取ってあげたら心拍数も少し下がります。」Bちゃんには分泌物が多くいかにしっかり痰を引くことが必要か、家族の頑張りを労いながら、伝えているシーンでした。

 

C君、4歳、人工呼吸器管理と胃管からの栄養管理中。抗生剤内服中。姉と両親の4人家族でした。C君・姉の小さい頃からの写真がたくさん飾ってある自宅でした。母は、訪問中自宅で仕事をしていました。母は、仕事をしながらC君の数日の様子を看護師に話していました。C君の状態は、10分毎に吸引が必要な程分泌物が多い状態でした。訪問前、熱発があったが、訪問時は36度台でした。衣装ケースにお湯を張り、マットを敷き入浴介助を行いました。お湯の準備・着替えの準備を母に依頼し、入浴介助を行いました。入浴中も母は仕事を続けていました。入浴介助終了後、内服の確認とショートステイの話をメインにしていました。この訪問前にも母からステーションにショートステイについて相談がありました。

 

A君・Bちゃん・C君の訪問を通して、また、ステーションスタッフの方からの話を通して、在宅では自分の印象より重症な子ども達が多く生活しているということが印象的でした。そして、在宅に移行する際には、大学病院から再春荘に転院し、再春荘病院で在宅移行へのケアが始まり、ステップ♪キッズで関わるというスムーズなシステムが構築されていました。在宅へ2週間程度で移行しているケースもあり、病院間の連携とスタッフの知識と経験と情熱を実感しました。また、A君・Bちゃん・C君を通してみても、子どもの状態と家族の健康状態や家族背景を考慮した上で家族のセルフケア能力をアセスメントし、看護を行うことの重要性と難しさを痛感しました。

 

何より、管理者の中本さんの在宅看護への情熱と子どもと家族への愛情ある関わり方を拝見することが出来、自分自身も小児看護をこれから支えていきたいという熱い気持ちが湧き上がり、温かい気持ちになりました。

 

小児訪問看護というまだまだ未開拓な分野で、中本さんの「必要な制度・足りない制度は自ら実践していく」という言葉に力強さと、子どもと家族に対する大きな愛情と責任感の強さを感じました。

 

現在、私の勤務するNICUでは、長期に入院している子とも達が多くいます。今回、学んだことを入院する子ども達に少しでも還元することと、多職種との連携の強化の必要性を感じるとともに、治療と生活の場の選択肢が増え、子どもと家族が納得出来る場で生活出来るよう支援していきたいと強く思います。

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