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訪問看護見学後のレポート19

2013年10月29日 更新

◎日 時: 2013年10月9日~10日
◎参加者: 訪問看護ステーション管理者

 

<見学を終えて感じた事>

 

ステップ♪キッズは政令指定都市熊本市の隣、合志市に位置し周囲数市町村を訪問エリアとした小児専門の訪問看護ステーションです。現在利用者は0歳からキャリーオーバーの23歳まで27名、月訪問件数350件余り、スタッフは常勤換算6名です。重症児者が多いため連日の訪問、複数回訪問も多いとのことでした。1.5日の研修で特に印象に残った以下の4点について報告いたします。

 

1.退院前からの十分なかかわり:再春荘病院・熊本大学病院・熊本市民病院からの退院時連携が多く、訪問看護導入が決定した時点で退院前カンファレンスは勿論のこと、数回に及ぶ在宅療養環境のアセスメント(物品準備・配置・退院時の道順に沿ったシュミレーション・玄関から居室までの動線等)を行い、問題が解決した時点で試験外泊を行っていた。そのため退院直後の在宅療養適応段階での様々なトラブルが解決でき、ただでさえ不安な家族に負担をかけることなく在宅移行が可能となっていた。また法人理事長の勤務している再春荘病院にて3ヵ月余の教育入院を行い、その間に福祉用具の準備や各種申請を行い、退院後家族が各種手続きに行くことがないような工夫がされていた。退院直後は療養生活が落ち着かないのが当たり前とも考えていたが、それらは事前の十分なアセスメントと支援にて解決可能でることがわかった。

 

2. 小児看護に特化することの有益性:訪問看護の対象を小児専門とすることにより、スタッフの小児看護へのスキルアップが効果的となり、専門性の追求や制度理解が浸透されていた。

 

家族との信頼関係構築も十分で、看護技術は熟練されたもので、流れるような所作で提供されていた。また入浴時使用の物品や呼吸器蛇管はずれ防止、遊びや発達支援等には様々な物品が工夫されており、それらも対象者像(小児、うち1/3が人工呼吸器使用)やケア内容(入浴支援、リハビリ)がある程度限定されることにより、容易となっている印象を受けた。利用者は医療保険の適応となるため訪問単価も高く、急な入院やレスパイトで訪問が休みとなることもありながらも経営的には安定しているとのことであった。今後の経営戦略の一つとなるだろうと感じた。

 

3. 地域への働きかけ:小児は成長に従って必要となる支援が変わってくる(成長に従い入浴に人手が必要となる、放課後のデイ等)。そのためそれらの必要性を公的機関に訴え、児と家族の実情にあった制度改正を働きかけ、成長を見越した福祉資源の活用を行っているとのことであった。複数の市町村を訪問エリアとしているため市町村により違いがあり苦慮していた。また老人でも同様ではあるが、近隣住民に重症児の存在を知ってもらうことにより、災害時や不測の事態時に協力が得られるため、支障のないかぎりなるべくオープンにするように家族に指導しているとのことであった。

 

4.子供への愛情・家族支援:スタッフは家族とともに小児の成長を喜び、子供が大好きであることがひしひしと伝わってきた。家族(両親・兄弟)支援はもちろんだが、児のみでなく家族の誕生日にもカードを送り、とてもあたたかくかかわっている印象を受けた。児の療育で兄弟が犠牲になることのないように、兄弟の学校行事・保育園送迎時の児の見守り訪問もよく行われていた。それらは訪問看護導入当初から家族に必要性を説明し計画化することにより、日常的に行われるようになるとのことであった。

 

全体を通じて、児・家族に寄り添うということをモットーとしているとの言葉どおりに訪問看護は提供されていました。

 

今回このような研修の機会を与えていただきありがとうございました。また忙しい中研修をさせていただいた訪問看護ステーションステップ♪キッズの皆様、あたたかく迎えていただいた利用者・ご家族の皆様どうもありがとうございました。

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