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訪問看護見学後のレポート18

2013年10月29日 更新

◎日 時: 2013年10月9日~10日
◎参加者: 訪問看護ステーション管理者

 

<見学を終えて感じた事>

 

10月9日

*AM ステーションを訪問し中本管理者より、熊本県の小児を取り巻く医療の現状と小児在宅支援事業「ステップ」活動状況の説明を受ける。

 

2歳呼吸器装着男児の退院時からの訪問看護に同行し見学させて頂く。2ヶ月ぶりの退院にご両親・呼吸器業者・病棟看護師・訪問看護師・ヘルパーが顔を合わせ、児の様子や退院時の引継ぎを行う。呼吸器を付けご自宅までの約30分の道順には、吸痰や緊急時に備え5箇所の休憩ポイントを決めているとのこと。又、駐車場から住宅までの行程にも呼吸器を外し、アンビューによるバギングのタイミングも決められ、慌てず、安全に最小限の消耗で済むような関りを行っていた。

 

約2ヶ月の入院で、家族が何より望まれていたのは、ゆっくり隅々まで身体を洗って入浴させたいという思いであり、熊本は10月にもかかわらず連日30度を越す猛暑という事もあり、訪問看護では入浴介助が行われた。お父さん手作りの浴槽や洗身台で、ヘルパーが環境整備をし、訪問看護師が児を抱え、ご両親がアンビュー担当という、児を取り巻く家族と訪問看護とのあうんの呼吸と笑顔あふれる中沢山の愛情のこもった手で全身を洗われている児は穏やかな表情が印象的であった。

 

*PM 2歳の人工呼吸器装着男児の入浴介助と情緒面での楽しい時間を過す関りに同行させて頂く。いつもは心拍90~100台との事であったが、訪問時は看護学生や見慣れない顔もあった為か130~140台に上昇し涙を流す場面も見られた。

 

週3回の入浴を楽しみにされ、お母さん、看護師、ヘルパーで役割分担が為されていた。入浴中痰の上がりが良くなり、痰吸引はヘルパーも行えていた。入浴後は、情緒面での関わりと遊びを通して身体機能リハビリが行われていた。訪問看護師が児と接している間、お母さんは、自宅内の掃除や用事を足す時間を確保できる為、必要に応じ長時間訪問の活用も行われていた。

 

10月10日

*AM 6歳気管切開術を受けカニューレ装着と胃?造設の女児の入浴介助と身体機能リハビリに同行訪問する。体調観察後、排便の有無を確認しヘルパーと訪問看護師で入浴介助を行う。リクライニングチェアーに移乗し、洗髪・洗身後浴槽内にそのまま移動する。浴槽内では、タオルや桶を使って遊びを取り入れたり、数字を数えながら順序だてて進める等、来年就学を迎える小児を意識した関わりが印象的であった。本当は、毎日入浴させてあげたいという母の思いがあるが、重度心身障害受給者は週3回までしか訪問看護を受けられず残念と感じている。入浴後は、胃?周囲の保清、口腔清拭、リハビリを行い、座位保持椅子にて過される。

 

【学び・感想】

見学させて頂いた利用者様御家族と訪問看護スタッフとの信頼関係を短時間であるが垣間見る事ができた。何より、笑顔と笑い声の多さはお子さんたちの安心感に繋がっていると実感する。その土台には、訪問看護導入に至る準備を家族や医療機関とともに何度も話し合い形にしていく事で、在宅生活が想像できる働きかけとなり、御家族や関るスタッフの自信になっているのだと学びを得た。入浴介助一つにしても、小児の特徴、環境に合わせた物品の準備、手順、方法が異なり、スタッフ全員が対応できるよう細かく確認し合う事が出来ているスキルは、ステーションの強みである。又、小児の一番身近にいるお母さんの多くは、時間の自由が利かない、孤立化してしまう等の課題があるが、訪問看護ステーションの役割として、お母さん同士の交流の橋渡しを担えている事は新鮮な発想の転換と考える。自分に置き換えると、日頃「個人情報を遵守する」事を管理と考えていたが、時には、そしてお互いが了解できている必要な情報交換は、励みや力になっている事を学んだ。気持ちを吐露できる関係、お互いの工夫を取り入れる事で時間の確保や楽しみが増える事となり、相談し合える繋がりは何より心強いと感じる。

 

利用者さんご家族を尊重し寄り添う姿勢として、こどもたちが安心して家庭で過せる環境づくりをサポートするという共通の目標に、スタッフの皆さんの活き活きとした笑顔が重なり本当に有意義な研修でした。

 

最後になりましたが、お忙しい時間にも関らず対応していただいた、小児のご家族様、ステップ♪キッズのスタッフの皆様、ありがとうございました。

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