認定NPO法人
ひとりじゃない。つぎの一歩をいっしょに。

INTERVIEW

NEXTEPがもっとも大事にしているのは、人との出会い。
これまでに出会った大切な人たちに話を聞きました。

社会の課題と本気で向き合う姿を、
応援せずにはいられない。

株式会社 ディカーナ 代表取締役
 荒木 真吾

全国で災害支援活動を展開する「熊本支援チーム」や、冬の一大風物詩となった「クリスマスマーケット熊本」など、熊本のまちづくりに大きく貢献している荒木 真吾さん。立ち上げて間もないNEXTEPと繋がったのは今から20年以上前、高校生の頃でした。「想いを共有できる、友だち以上の存在」というNEXTEPへの想いをうかがいました。

「熊本をおもしろくしよう!」
とアツく語り合った独身時代。

島津さんとNEXTEPのことを知ったのは、地元情報誌の記事でした。記事には地域づくりで活躍する人たちを全国から招いて大きなイベントを開催したことが書いてあり、「熊本にも自分たちのまちを元気にしようとする大人がいるんだ。すごいなぁ」と。当時、高校生だった私は地元・南関町でまちおこしのイベントを仕掛けていたこともあり、ご縁を感じて島津さんへ連絡を取ったのがはじまりです。

その後、私は福岡の大学へ進学。島津さんから「熊本でプレゼンをやる交流会があるから話してほしい」と声を掛けてもらい、そのとき初めて島津さんとお会いしました。当時はインターネットやSNSも普及しておらず、NEXTEPが面白い企画をつなげる場を定期的に作っていたんです。そこで私は高校時代に仕掛けたことや、やりたい企画をプレゼンし、おかげで一緒に活動してくれるメンバーが増え、色々なことを実現できました。

それからはお互いのイベントに参加し合い、一緒にイベントを主催したことも。NEXTEPが映画「パッチ・アダムス」のモデルとなったご本人を招いて講演が実現したときは、撮影スタッフとして手伝いました。NEXTEPの理事メンバーのうち半分近くは、その頃からの付き合い。島津さんも私も独身で若かったから夜通し会議したこともあり、ときには若手政治家たちと鍋を囲んで「熊本をおもしろくしよう!」と語り合ったことを覚えています。

▲2004年「パッチアダムス九州講演会」荒⽊さんも実⾏委員として参加

小児在宅支援立ち上げや震災支援。
年月を重ねるたびに次のステップへ。

島津さんから「小児医療の在宅ケアの仕組みがないから、熊本で先駆けてやりたい」との想いを聞いたのは、私が仕事を辞めて東京からUターンした頃でした。島津さんは小児科医として重度障がいや難病を抱えるお子さんたちと接する中で、「お母さんが包丁でトントンと食材を切る音を聞くことや、料理の匂いを嗅ぐこと。病院ではできない体験を、子どもたちにさせてあげたいいんだよね」とアツく語られるんです。訪問看護は高齢者向けならあるものの、小児対象となると全国でもほとんど例がありませんでした。こうしてスタッフ2、3人で小児在宅支援活動「ステップ」がスタートし、私は仕事でNEXTEPのホームページ制作に携わらせてもらいました。

一方で、私が東日本大震災を機に熊本支援チームを立ち上げた際には、島津さんから「自分にできることはない?」と声を掛けてもらい、福島県から熊本へ連れてきた子どもたちの受け入れをNEXTEPが引き受けてくれました。熊本地震のときも島津さんは勤務先の病院が大変な中、NEXTEPとしても医療機器をつけた子どもたちの避難サポートや臨時避難所を運営されていて。NEXTEPという名称のとおり、月日を重ねるごとに、次へとステップアップしていく様子を目の当たりにしてきました。

▲「クリスマスマーケット熊本」

「心震える瞬間」を共有。
何か起こったとき結束できる仲間。

出会ったころの島津さんはお兄さん的存在でしたが、今では何でも言い合える仲間。ほかのNEXTEPメンバーもそうですが「熊本を盛り上げよう、夢を与えることを作ろう」を一緒にやれる、友達以上の関係です。その一つが2018年にスタートした「クリスマスマーケット熊本」です。

立ち上げメンバーとして島津さん、そしてNEXTEPにも参加してもらっていますが、2020年は新型コロナの全国的な感染拡大もあってプレッシャーを抱えていました。そんなとき、島津さんから「新型コロナ対策の監修として自分の名前を出していいよ。何かあったら責任を取るから」と言ってもらえて。困ったときは「NEXTEPでどうにかするよ」と、自分たちにできることをコミットメントしてくれる頼もしい存在です。

2020年7月に熊本県南で発生した豪雨災害では、NEXTEPが復興支援を行うにあたってボランティア保険の問題などあったんですが、前述の熊本支援チームは保険が優遇されていたのでタイアップして。日ごろはそれぞれ違うことをやっているんだけど、何か起こったときにはタッグを組める。そんな関係を築けたのも、心震える瞬間を共有してきたからだと思います。

一貫してぶれない強さ。
NEXTEPなら、日本を変えられる。

島津さんがスゴイのは、最初にアツく語っていた夢をどんどん形にするんですよ。しかも、それが日本のロールモデルになっていく。なかでも小児在宅支援事業は、同じような施設を作りたいと全国から視察が訪れるものに。その様子を見ていると、改めて島津さんってすごい人だと感じます。だって、医師としての本業もめちゃくちゃ忙しいんですよ。一緒に食事をしているときもドクターコールが鳴るたびに現場へ指示を出し、場合によっては病院へ向かわれる姿を、何度となく見てきました。重責ある仕事と並行しつつ、NEXTEPでは50人ほどのスタッフを雇用し、ご本人は無報酬で活動を続けているんですから。そうした様子を間近にすると、私も子どもを持つ親として心揺さぶられます。

NEXTEPは設立当時と比べて活動が多岐にわたっています。小児在宅支援、不登校児のための農業体験、不登校などを経験した若者たちの社会参加を後押しするチョコレート店の運営、そして熊本の街を元気にする講演会やイベントも。それらの根本はすべて繋がっていて、島津さんをはじめNEXTEPのメンバーのアツい想い、一貫したブレない強さが社会課題を解決しています。

NEXTEPは、色んな社会課題と本気で社会と向き合っている。「この人たちなら本当に日本を変えられる」と思えるから、純粋に応援したくなるんです。一緒に歩んでいく、と言うとおこがましいですが、仲間としてNEXTEPの活躍を誇りに思いますし、その中で役割をいただけることが嬉しいです。

CONTACT

認定NPO法人NEXTEPへの
お問い合わせ・ご相談は
お問い合わせフォームからお願いいたします。

※お問い合わせの内容によっては返答に数日かかる場合がございます。

お問い合わせ