認定NPO法人
ひとりじゃない。つぎの一歩をいっしょに。

INTERVIEW

NEXTEPがもっとも大事にしているのは、人との出会い。
これまでに出会った大切な人たちに話を聞きました。

初心に立ち返らせてくれる場所。
NEXTEPは私にとっても大切な存在です。

熊本県職員
 松崎 ひかり

高校時代からボランティア活動に興味があった松﨑 ひかりさんとNEXTEPとの出合いは、9年前。大学生2年生のときでした。障がいや病気で在宅生活をおくる子どもたちとその家族をサポートする「ドリカムキッズ」の活動に、学生チームの一員として参加。大学卒業後も不登校児サポート事業「フィールド」に携わっています。そんな松﨑さんは、NEXTEPとの出合いが、自身の将来に大きな影響を与えたと語ります。

学生チーム「ドリカムキッズ」に参加。
活動を見直し、子どもたちを笑顔に

NEXTEPを初めて知ったのは、NPO団体などが集まるマッチングイベントに参加したときでした。NEXTEPが学生チームを立ち上げて「ドリカムキッズ」の活動を始めるタイミングだったこともあり、「スタートアップだから入りやすいかな?」との気持ちと同時に、親しみやすい雰囲気に惹かれたことも決め手に。

当時の学生メンバーは20人ほどで構成され、2チームに分かれて活動をしていました。大学の入学と卒業があるためメンバーの入れ替わりがあったものの、自分の学部とは異なる医療系の大学や学部の学生たちと触れ合えることが新鮮でした。

1年目の活動では、「重度障がいを抱える子どもたちの夢を叶える」との活動目標があって。私は人工呼吸器をつけたお子さんとそのご家族の「水族館に行きたい」という夢を叶えるため、鹿児島の水族館へ同行するお手伝いをしました。このとき初めて、人工呼吸器をつけたお子さんが在宅で過ごせることを知ったのですが、日頃は外へ出る機会のないその子はもちろん、ご家族もとても喜んでくださって。微力ながらお手伝いできて嬉しかったです。

こうして子どもたちの夢を叶える活動を1年間行いましたが、2年目以降は見直すことになりました。夢って叶った瞬間は嬉しいものの、そのときだけで終わってしまいます。それより大事なのは、自宅で過ごしている日常では? との考えに至って。

そこで次年度からはお子さんたちの家へ出向き、季節の行事を一緒に楽しむ時間を作ることにしました。7月には七夕飾りを一緒に作り、クリスマスの時期はサンタの衣装を身につけて楽しい時間を過ごして。私が訪問させてもらったお子さんは「音」に反応できたので、学生メンバーと共に音の鳴るおもちゃを作って一緒に遊んだりしました。その子とは大分のくじゅう花公園にお出かけしたこともあり、学生メンバーがお弁当を作り、ご家族と一緒に食べたことは良い思い出です。

▲ドリカムキッズ「活動報告会にて」

子どもと一緒に遊ぶことが好き。
彼らの変化していく姿に驚きと喜び。

大学卒業後、社会人になってからは月に1回、フィールド活動をお手伝いしています。NEXTEPの拠点近くにある畑で子どもたちと一緒に畑仕事をしたり、収穫した野菜で一緒にお昼ご飯を作って食べたり。野球やサッカーで遊んだりもしています。不登校や学校に馴染めない子どもたちが参加してくれていますが、その中に、小学生の頃から通ってくれている中学生の男の子がいるんです。ある日、彼のお母さんから家族旅行のおみやげをいただいて。聞けば「フィールドのお兄ちゃん、お姉ちゃんにお菓子を買っていく!」と言ってくれたそうで。フィールドへ通い始めたころはコミュニケーションをとるのが苦手でそんなことを言う子じゃなかったから、驚きと同時に嬉しくて。私にとって弟のような存在です。

こうした活動をボランティアと呼ぶのでしょうけど、自分の中ではそうした意識は全然なくて。「子どもと一緒に遊ぶことが好き」というシンプルな理由と、職場以外の人たちと関わり合えることも楽しくて。野外活動に参加させてもらっている気分です。

▲フィールド活動「キャンプ場 四季の⾥旭志にて」

言葉を交わさなくても、通じ合える。
寝たきりの子が気づかせてくれたこと。

「ドリカムキッズ」の活動に携わっていた大学時代、ある大切なことを気づかせてもらいました。在宅で過ごす重度障がいの子どもたちは言葉を話せず、会話でコミュニケーションを取れるわけじゃないんですが、会うたびに言葉で言い表せない感情が湧き上がっていたんです。そんなとき、NEXTEPが開催した講演に参加。NEXTEPと同じく、兵庫で障がいを抱えるお子さんたちのサポートをされている李 国本 修慈さんのお話の中で、子どもたちと触れ合う心境を「心揺さぶられる」と表現されて。「あぁ、これだ!」と腑に落ちました。寝たきりで過ごす子どもたちですが、彼らはご家族だけでなく私たちや社会にとって心を揺さぶる存在なんだと思って。きちんと向き合えば、言葉を交わさなくても通じ合える。「ドリカムキッズ」を通じて、貴重な経験ができました。

▲フィールド活動「農作業や登⼭などのアクティビティ」

子どもたちが生きやすい社会を目指して。
NEXTEPは、私のやる気を引き出す原動力。

現在、熊本県職員として働いていますが、その選択にもNEXTEPとの出合いが影響しています。重度の障がいを抱える子どもたちがもっと社会で生きやすくなれたらいいな。との思いが、地域と深く関われる今の仕事を目指すキッカケとなりました。ただ、日々の業務をこなしているうちに、最初のころの気持ちをだんだん忘れがちになるんですよね。そんなとき、NEXTEPの活動や総会などでさまざまな分野の方々と話していると、「私もやっぱり社会の役に立ちたい、もっと頑張らないとな」と思えるんです。私にとってNEXTEPは、初心の気持ちを呼び起こし、やる気を引き出してもらえる大きな存在です。

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